研究院長挨拶

 

fukumoto「九州大学言語文化研究院」は2000年4月1日に発足しました。現在のような「言語環境学部門」(「言語教育学講座」と「言語情報学講座」)ならびに「国際文化共生学部門」(「国際共生学講座」と「国際文化学講座」)の2部門4講座構成に改組されたのは、2006年10月1日のことです。また2014年4月1日には、プロジェクト型特定研究教育講座「国際教育」が設置されました。

本研究院の前身は、「九州大学言語文化部」です。これは1988年4月1日、九州大学(旧)教養部から、言語文化教育の実施責任部局として、分離・発足したものでした。

本研究院教員の研究領域は、応用言語学、第二言語習得論、歴史言語学、比較言語学、音韻論、語用論、異文化コミュニケーション論、議論学、談話論、文学研究、地域文化論、中世西洋史、メディア論、国際協力・国際開発論、映画学、ジェンダー研究等々、きわめて多岐にわたっています。各教員の研究内容については、本サイトの「教員紹介」をご覧ください。

研究組織として優れた研究成果を達成することが「言語文化研究院」の責務であることは言を俟ちませんが、本研究院はまた、基幹教育における言語文化教育を非常に重要なミッションとして位置づけています。本研究院の専任教員は、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語の教育を担当しています。私たちは言語文化教育をとおして、のっぺりとして画一的な、いわゆる「グローバル化」が急速に進展する世界の中で、異なる歴史的背景や価値観をもつ人々と協調・共生し、日本および国際社会の発展に寄与することのできる、深い国際的教養および高い言語コミュニケーション能力を有する「真のグローバル人材」の育成をめざしています。

九州大学の言語文化教育において特筆すべきは、2014年度からスタートした新学術英語カリキュラム「Q-Leap」です(Leapが何の略かは、ぜひ本サイトの「Q-Leap 学術英語カリキュラム」で調べてみてください!)。英語の動詞leapをもじっているのは、言うまでもなく、九州大学で学んだ学生の皆さんが、ここから世界へ「飛躍して」欲しいという願いが込められているからです。

上記、「言語文化研究院」の教員による研究の成果は、基幹教育における言語文化教育のみならず、学府(大学院)教育にも還元されています。本研究院の多くの教員がさまざまな学府(地球社会統合科学府=旧比較社会文化学府、人間環境学府、人文科学府、経済学府)教育にかかわり、研究の知見を大学院生にも還元しているのです。

九州大学では、「グローバル化戦略」の一つの柱としての「国際教養学部」(仮称)設置構想が詰めの段階にまで来ています。「言語文化研究院」は、この構想にも参画し、新学部に入学してくる学生たちにも多言語多文化研究教育の蓄積と新たな成果を還元する予定です。

以上のように「言語文化研究院」は、研究組織として高い実績をあげ続けていく一方で、言語文化教育の実施責任部局として効果的な基幹教育を推進しつつ、学府教育にも多大の努力を傾注するという、困難な課題に取り組んでいます。

「言語文化研究院」の教員一同は、更なる研鑽を積み、部局内外と相互に連携し、上記の困難な課題に立ち向かっていく所存です。学内外の皆様には、今後ともいっそうのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

2016年4月
九州大学大学院言語文化研究院長
福元圭太